「オレ、スコっぽい?」②


(TAKE2)

「オレの耳、いっこだけスコっぽいねん。」

彼はハニカミながらそう言った。



奈都のせえでもう一回やらされることになったぜ。byブブ

いいじゃないか。暇なんでしょ?

今日こそ本題へ。

ブブちゃんのお耳のお話です。

ちょうど、去年の冬です。

ブブをふと見ると、お耳が膨らんでいます。

ん?どうした?

まじまじと見ると・・・

むむ・・・なんだこれは・・・

およよよ〜〜〜。


明らかに、餃子みたいになっています。


触ると、ぷよぷよしていて、ちょっと痛いみたい。


滅多に鳴かないブブさんが少し鳴きました。


急いで、ネットで調べてみると、「耳血腫」という病気が出てきました。


その時の検索ワードは、「猫 耳 腫れる」だったように思います。


ネットにはたくさんの衝撃的な写真がずらりと並び、とても恐くなりました。


すぐに、獣医さんに電話して診察してもらうことになりました。


これが、初めてブブと一緒に動物病院に行った日でした。


いつもと同じような落ち着きぶりのブブにちょっとびっくりしました。


以前飼っていた猫はとても臆病だったのもあって、病院に行くためのゲージにも入ってくれないし、やっとの思い出ゲージに入れても、車の中では雄叫びのような鳴き声で鳴いて大変でした。(おまけに、怖くてお漏らしまでしてました。泣)


ついに名前が呼ばれ診察室に入りましたよ!

あれ?動じないブブさん。


子供たちも着いてきたので、「ブブかしこいねぇ」って言ってました。


Dr:「イヤぁ。スフィンクス珍しいですねぇ。実際に診るの初めてですわぁ」


看護師:「うわぁ・・・。触ってもいいですか?」


看護師が多数やってくることに。

ガヤガヤうっさいな byブブ


散々、見学会が終わった後


Dr:「耳血腫ですね。」うん。知ってます。(内心思う)


奈:「原因はなんですか?」


Dr:「う〜ん。原因はわからないんだよねぇ。


          ただ、外傷性で発症するものだから、猫ちゃん同士の喧嘩とかでなることもあるんだけど、他にも猫ちゃん飼ってはります?」


奈:「いいえ。外に自由に遊びに行ったりもありませんから、他の猫との接触もありません。」


Dr:「考えられるのは、毛がないことで、ぶつけたりしてなっちゃうこともあるんだと思うんだよね。憶測ですけどね。。。」


奈:「ああ。まぁ、確かにこの子どんくさくて、よく足を踏み外したり、着地に失敗したりはするんです。ヒゲも眉毛もないもんで・・・」


Dr:「きっとそれだろうね。」


奈:「ところで治療法は?」


Dr:「あんまいいのがないんだよねぇ。」


奈:「へ?」


Dr:「ここに溜まっているのは水と血なんだけど、抜いたところで結局溜まってきてしまって同じなんだよ。

治療として抜くってなると、注射針で刺してだから痛いだろうし、抜いてもすぐ溜まってを繰り返してこの子にもすごく負担になると思うんだ。

だから、このまま自然に放置して、いくところまで腫れたら、その後はどんどん中身が吸収されていって、くしゃくしゃとなって萎むんだけど、元の耳の形には戻らずにくしゃっとなってしまうんだよ。


見た目が嫌だって言われるなら、オペかなぁ〜。んーーでもなぁ〜」


そうぼやきながら先生は、医学書を見せてくれた。

(※この画像はちょっとここには載せられませんな。興味がある方は、「耳血腫 画像」と検索してください。)


写真はラブラドールのような垂れ耳の犬だったが、耳にパンチで開けたような穴がたくさんあって、中身を絞り出したあと、縫い止めているようだ。ものすごく痛そうな写真で、正直これはしたくないって思った。


奈:「・・・今の状態ってブブは痛いって感じてるんですか?」


Dr:「痛くはないと思うよ。なんか重いなぁって違和感は感じているけどね。」


Dr:「でも、このオペしても耳の形は、おそらくクシャってなっちゃうんだよねぇ。」


こんな痛そうで、しかも全身麻酔のオペになって体に負担がかかっても、結局くしゃっとなんのかーーーい!

と激しく突っ込みたかったが我慢した。


奈:「わかりました。ブブがどんな見た目になってもいいです。ただ、この子に一番負担がかからない方法を選びたいと思います。」


Dr:「放置ですね!」


奈:「YHAAA !」⬅️心の叫び!


という具合で、ブブさんは片耳がスコさんになりました。

先生の、

「いくところまでいく」というのが、ホント破裂してしまいそうなくらいパンパンになったので

すごく心配になり、病院に何度か電話しましたが


「破裂するようなことは滅多にありませんから、大丈夫です。」と言われ安心しました。


腫れが完全に引くまでは、3ヶ月くらいかかりました。

でも、ブブちゃんはいたって元気そうでしたし、痛がる様子もなくよかったです。


ただ、少し気になるみたいなのと、痒みがあるみたいで、足でかいかいしているのが気になりました。

対策としては、なるべくこまめに爪切りをしたり、気がついた時は私や子供が止めるようにしたけど、それで破裂しちゃった子もいるとネットで書いてあったので、気をつけて見ていました。


とにかく無事に、しぼんで良かった。

今も、耳はこんなんだけど可愛いブブちゃんに変わりないです。


健康第一!


オレ、スフィンクス!

スフィンクスのブブちゃん(♂2歳)と奈都(♀36歳)のぐうたらブログ

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